審判Q&A
バレーボールのルールや試合で審判が注意することを判りやすく解説するページを設けました。
ラインジャッジ1
小学生の試合は必ず小学生がラインズマンをしますが、ラインズマンをするに当たって心掛けることは何でしょうか?
@フラッグは主審や副審の笛と同じです。このためイン、アウトは素速くフラッグを振って下さい。やや遅れてフラッグが振られると選手、ベンチスタッフ及び観客は見ていないのでは?と疑問を抱きます。素早くすることが大切です。
Aラインジャッジはサイドラインあるいはエンドラインの線を見ることになりますが、担当する線のイン、アウトあるいはワンタッチを素速く判断してフラグを振って下さい。
Bブロックの時のワンタッチアウトや選手の身体の一部に触れてアウトになったとき、ワンタッチのシグナルを素速くして下さい。
C選手が床上わずかのところでボールを上げることをパンケーキと呼んでいますが、ボールが手より先に床についたことを確認したときはボールインのジャッジをして下さい。
D自分のラインでジャッジをしたときは必ず主審の方を見て主審とアイコンタクトをして下さい。
 主審を担当する人は以上@〜Dを試合前にラインジャッジを担当する小学生に伝えて試合に臨むと協力が得られます。
 この他、私の場合、「私も人間ですので間違えることがあります。間違えることを気にせず頑張って下さい」と励ましています。

ラインジャッジ2
ラインジャッジはエンドラインあるいはサイドラインからどの位はなれて立てば良いのでしょうか?
立つ位置は、ラインから2メートルくらいをめどにしてください。自分のラインを正面から見る位置に立って下さい(ラインをまたぐことになる)。
なお、1、3のラインジャッジ(サイドライン担当)はサーバーが自分のほうにきた場合、サーバーの邪魔にならない位置まで下って、サーバーのサービス後は素早く元の位置に戻って下さい。

記録1
メンバーチェンジの時の記録の手続きについて教えて下さい。
記録員はメンバーチェンジを記録紙に記録するとき、交代する選手が何番と何番が交代するのかわかった時点で片手を上に上げ副審に合図をします。副審は記録員の片手が上がったことを受け、選手交代を許可します。
記録は、交代する選手の番号とその時の得点を記入しますが、交替チームの得点を左側に相手側チームの得点を右側に書きます。スターティングメンバーがコートに戻った場合は交替した選手の番号を○で囲み得点を記入します。
記録が終わったら手のひらを副審側に向けて両手を上に上げて交替手続きが終えたことを副審に伝えます。二組以上の選手交代要求があった場合も、一組ずつ、片手→記録→両手を繰り返してください。
なお、交替が5回目、6回目の時は、その回数を副審に伝え、副審もその回数を主審及び当該チームに伝えます。
また、間違った選手交代の要求があった場合、違っていることを副審に伝えます。この時、主審はチームにゲーム遅延の警告をします。

副審1
タイム・アウトの要求が監督からあったとき、副審がすることを教えて下さい。
・副審はタイム・アウトの30秒間を計測します。
・モップ掛けをチームに要請します。なおセンターライン側から始めるよう指示して下さい。
・ベンチ内で不法行為が行われた場合、直ちに主審に告げて下さい。タイム時は支柱付近から両チームに目を配って下さい。
・タイム・アウト終了の吹笛後なかなか選手がコートに戻らない場合、コートに戻るよう選手を促して下さい。
・2回目のタイム・アウト終了後は、監督に2回目のタイム・アウトであることを告げてください。3回目の要求はできません。もし3回目の要求があった場合は、遅延警告となります。

副審2
ラリー中に副審が吹笛するケースはどのような時でしょうか?
ラリー中は主審が主に吹笛しますが、質問のように副審が吹笛しなくてはならないケースがあります。
ネットタッチ、ペネトレーション(パッシングセンターライン)の他、自分サイドのマーカー外通過やアンテナにボールや手が触れたとき、及びアンテナの外側のネットにボールが触れたとき等は、副審が吹笛しなければなりません。必ず吹笛をしてください。

主審1
ラリー中ボールがネット付近を通過するときの主審と副審の立ち位置について教えて下さい。
主審は攻撃側からボールを見て下さい。ボールが白帯に当たってフォーヒットになるケースやブッロッカーの指にボールが触れたかどうか?を確認して下さい。
一方、副審はレシーブ側から目線をネット付近に置いて、ワンタッチ、ネットタッチ、ペネトレーション(パッシングセンターライン)の有無を確認して下さい。目線をしばらくネット付近に置いて反則の有無を確認することが重要です。ボールから一旦目線を切って、反則のないことを確認してからかボールの方向に目線を移して下さい。

主審2
主審をするときの心構えとして必要なことは何でしょうか?
主審は、副審、ラインズマン、記録、点示など他のスタッフの協力の元に競技を進行し、絶えずフロアー全体に目を行き届かせることが肝要です。他の審判員との間でアイコンタクトによって確認をとりながら競技を進行させて下さい。副審を含め他の審判員の助けを借りて吹笛をすることを心掛けてください。

試合運営1
試合が開始される前にチームはエンドラインに整列して挨拶・握手をしますが、この時、主審は記録席に向かってどちら側に立つのでしょうか?
このことはルールブックに記載されています。

「主審」は記録席から見て「左側」に立つこととなっています。
主審・副審は記録席の前から審判台の方向にネットを挟んで歩き始めますが、主審はネットを右手に見て歩き始め、審判台の前で方向転回してください。

※2008年版 日本バレーボー協会の6人制ルールブックの128ページのプロトコールのところに記載されています。

試合運営2
ゲーム中メンバー交替は何回までできますか?
1セットで6回まで交替できます。
スターティングメンバーは一度ベンチに下がっても、もう一度コートに戻れますが、ベンチスタートで途中交替し、ベンチに戻った選手はコートには戻れません。
一方、ベンチからコートに戻った選手は、そのセットが終了するまで交替はできません。
なお、スターティングメンバーが一旦ベンチに下がり、ベンチから再度コートに戻ると交替の回数は2回となります。
スタートの6人が一度に全員交替した場合は、交替が6回になるためもう選手交代はできません。

試合運営3
監督が選手二人を引き連れて選手交替のハンドシグナルを副審にしましたが、一組しか選手交替が認められませんでした。どうしてですか?
二組以上の選手交替をする場合、監督は選手交替のハンドシグナルと交替の組数を指で示すか、あるいは口頭で副審に伝えなければなりません。質問のケースは、複数組の交替を明らかにしなかったため一組だけの交替しか認められませんでした。但し、このような場合、副審は二組の交替ですか?と監督に聞く配慮が必要です。

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